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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第29局  観戦記 >
黒 河野臨  九段   -   白 村川大介  七段

 

スパイス

2013年8月8日

 本局のキーワードは「ずうずうしさ」。観戦していた棋士たちから、この言葉が何度か出てきた。ずうずうしい人間は嫌われるものだが、盤上では少々印象が違う。

 2敗の河野は負けると挑戦の可能性がゼロになる。村川は勝つと残留が決定する。大事な一番で、ずうずうしく立ち回ったのは村川だった。

 黒の中国流にまずは注目だ。黒5の位置が河野にしては珍しい。一路下の構えを彼は愛用していたはずだ。「村川さんは勉強家として知られています。研究されていると思って変化したのかな」と解説の林漢傑七段。

 白16は好点。黒Aを防いでいる。黒17なら白18と消しに向かうタイミングだろう。黒が19と力をためたため、白は右下20の様子見を打ちたくなる。黒21と固めさせても右辺の黒石が重複していると考えれば悔しくない。白はのちにBやCを狙うことになる。

 村川のずうずうしさは白22から。この手は黒に右辺を囲えと迫っている。けれど、こんなところは絶対に受けない、と記者室に居合わせた棋士たち。例えば黒Dは白E、黒F、白24で上辺が広い。

 黒23と反発。白24に黒25で開戦となった。盤上のずうずうしさは戦いのきっかけになる。見ている側にとってはうれしい進行だ。嫌われるどころか、盤上には欠かせないスパイスだ。

(松浦孝仁)

 消費 黒:35分 白:40分 (持時間各5時間)

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