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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第34局  観戦記 >
黒 河野 臨  九段   -   白 張 栩  九段

 

消えた名局

2013年9月12日

 もしこの碁の勝敗が入れ替わっていたら、「捨て石の名局」と語り継がれていたかもしれない。大一番に名局なしとの通説を、覆してしまうこともできたかもしれない。

 単独トップの6勝1敗で最終戦を迎えた張は勝てば文句なしの挑戦権獲得。負けるとシード序列5位が響き、プレーオフにも出られない。河野はこの碁に勝ち、その先に待っているプレーオフにも勝たねばならない。

 立ち上がり、張は意欲的に動く。白4の二間高ガカリが珍しい。黒5と換われば利かしというのが張の判断。黒は左辺に入りにくくなっている。5に黒石がきたことは下辺に関してはマイナスだが、黒の勢力を意識し、右下は白6の三々を選択する。下段の構えで受け止めるつもりだ。

 「白12も厳しい発想です。黒13と換わって白Aのハネを残しました。対して黒Bなら白Cで生き。白Aに黒Dなら白B、黒C、白Eが下辺を荒らす手掛かりとなります」と解説の金秀俊八段。

 河野は「躍らない」棋風。セオリー通り黒15の大場を占め、白16には黒17、19だ。右下白は安定感抜群なので右辺は発展性に乏しい。そこで位を高く保ち、攻めの態勢を築いた。

 金「右辺の価値に注目すれば黒17ではFも考えられました。白Gには当然黒Hからオサえます。このあたりは棋風の違いでしょうか」

(松浦孝仁)

 消費 黒:37分 白:22分 (持時間各5時間)

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