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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第36局  観戦記 >
黒 結城聡  十段   -   白 高尾紳路  九段

 

  • 総譜 1〜213手

油断と集中力

2013年9月24日

【黒中押し勝ち】213手完

 挑戦の可能性のない高尾と陥落が決定していた結城の一戦。

 白28(7の十八)までが午前中。休憩後、手番の結城はもちろん、高尾が前傾姿勢で読みふけるその熱気がすさまじかった。37分をかけた黒29(4の十五)に白30(5の十五)とオサえ、早くも最初の勝負どころを迎えた。

 左下隅をめぐる攻防が見応え十分。まず黒35(4の十七)は隅にこだわらず40(4の十二)がよかったという。黒49(8の十五)で51(2の十六)と取りに行くのは白49、黒129(7の十五)、白108(7の十六)があってうまくいかない。結城は黒53(4の十)から外側の白を取り込んだが、今度は隅を取るべきだった。

 白やや優勢のまま進み、白86(3の九)に黒87(4の九)と押したのは危険を承知の上の頑張り。しかし、白88(6の十二)から取り込まれていた一団に手段が生じ、高尾の勝利濃厚となった。

 最後は結城が大逆転勝ちする。左上一帯の白石40個近い一団を仕留めた。白は例えば、160(2の八)で白A、黒128(6の四)、白Bなどと用心すれば逃げ切りは容易だった。

 「油断した。なんでこんなことに。ひどい。地合いは大差だったのに」と嘆く高尾。最後まで集中力を切らさなかった結城の粘り勝ちだった。

(伊藤衆生)

 消費 黒:4時間52分 白:4時間47分 (持時間各5時間)

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