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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦同率決戦  観戦記 >
黒 井山 裕太  棋聖   -   白 河野 臨  九段

 

河野の心意気

2013年9月26日

 今年も挑戦者決定はプレーオフ(同率決戦)にもつれ込んだ。リーグ最終一斉対局を迎えた時点で4人に可能性のあった大混戦。その中で勝ち上がったのが井山裕太と河野臨だ。

 一斉対局から4日後の8月5日、日本棋院関西総本部の「無量の間」。通常のリーグとは違ってニギリが行われ、対局室の緊張感が高まった。名人挑戦を決める大一番は、井山が先番に決まった。

 タイトル防衛戦に追われていた五冠の井山は、一時は自力での挑戦の目がなくなっていたが、「名人戦のことを忘れたことはなかった」という。精いっぱい打つことだけを考え、運も味方にして、ここまでこぎ着けた。

 河野は一斉対局でトップの張栩を破った。本局に勝てば名人初挑戦。高ぶる思いを鎮めるには平常心をこころがけ、いつもの自分を出そうと思うのがふつうだろう。しかし河野はそうではなかった。

 白10のハサミ。白Aと受けるプロが多い局面で、地にからい棋風の河野がハサむのは意外だった。あえて模様で勝負しようという、心意気を感じた。

 黒11の三々は当然。黒25までに白34やBが定型だが、「白はスピードを重視し、他へ向かうのが流行です」と解説の瀬戸大樹七段。

 白26、28と上辺に展開した河野に対して、井山は黒29の切り。黒33、35と動かれた河野が長考に沈む。

(内藤由起子)

 消費 黒:45分 白:34分 (持時間各5時間)

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