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< 第38期名人戦七番勝負第5局  観戦記 >
黒 井山裕太  挑戦者  対   白 山下敬吾  名人

 

愛情表現

2013年12月4日

 10月17日に名人位奪還を成し遂げた井山裕太挑戦者は、翌18日金曜に帰阪。妻で将棋プロの室田伊緒女流初段の出迎えを受けた。ねぎらいの言葉はシンプルで、いつもとの違いといえば、「お疲れさま」のあとに「おめでとう」の一言が加わっていたことくらいだ。週が明ければ天元、王座の防衛戦が始まる。喜びに浸っているわけにはいかない。同じ勝負の世界に生きる妻ならではの心遣い、一種の愛情表現だろうか。

 今日から、名人戦の決定局となった第5局を振り返る。挑戦者自身、2度目となる六冠を達成した本局は、剛腕の名人とのすさまじい読み合いになった。解説は金秀俊八段。

 金「名人位が移動するかもしれない大一番。私の師匠(趙治勲二十五世本因坊)でもこんな状況では手堅い打ち方になっていましたが、両者は違う。序盤からたいへん積極的で驚きました」

 黒9までの布石で白10のツギを決めたのが珍しければ、黒11のコスミも「初めて見た」と金解説者。黒11をAは下辺への影響力が乏しく、力自慢の名人は白Bとハサんでくるだろう。続いて黒12、白C、黒D、白Eの流れでは主導権を白に握られる可能性もある。

 中央や下辺に重きを置いた黒11ならば白は12を省きにくい。

 挑戦者のエンジンはすでに全開か。黒13とツケて、読み合戦の始まりだ。

(松浦孝仁)

 消費 黒:50分 白:27分 (持時間各8時間)

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