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激戦必至 第38期囲碁名人戦七番勝負 9月5日開幕

2013年9月2日更新

写真山下敬吾名人(松本敏之撮影)

写真井山裕太棋聖(横関一浩撮影)

表拡大七大タイトル戦の直接対決

表拡大戦力 比較すると

表拡大名人戦七番勝負の歴史

 山下敬吾名人(34)に井山裕太棋聖(24)=本因坊、天元、王座、碁聖をあわせ五冠=が挑戦する第38期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)が9月5日、開幕する。2年前と同じ対決だが、名人と挑戦者の立場が入れ替わっている。山下が再び井山を下して名人3連覇を達成するか、井山が雪辱するか。井山には史上2人目の「大三冠」(名人、棋聖、本因坊を独占)がかかる。

◆3連覇へ、勢い止めたい  ―― 名人 山下敬吾(34)

 相手は最も勢いのある井山さんですからね。防衛すれば3連覇などということは意識せず、挑戦者のつもりでぶつかりたい。

 井山さんはいまや日本の第一人者です。3月の六冠達成から4月に五冠にはなりましたが、これだけ勝っているのはすごい。今期の名人戦リーグでは、苦しい状況からツキまでものにして挑戦者になった。これは大変です。でも、なんとか井山さんの勢いを止めたい。さすがに勝ち過ぎでしょう。

 本当は名人戦の前に井山さんの持つタイトルに挑戦したかった。今年ここまでは、名人としてはちょっと恥ずかしい成績です。秋からどんどん調子を上げていきたい。

 井山さんとの過去2回の七番勝負は、どちらも本当に激しい碁でした。今回もそうなるでしょう。最近の井山さんの碁を見ると、激しさを少し抑えているようなところもある。そのあたりがどうなるのかと思っていますが、まあ、互いに戦いは嫌いではないですからね。

 七番勝負は持ち時間がたっぷりある。毎回、2日がかりで戦う対局は、苦しいけれど、棋士としてこの舞台に立てることを幸せに感じます。構想とか、深い読みの入った手とか、2日制でしか打てない碁を打ちたい。いい内容の碁をお見せして、その上で結果を残したい。

     ○ ● ○

 やました・けいご 北海道旭川市出身。元アマ名人の菊池康郎さんに師事。1993年、14歳で入段、2003年九段。98年から新人王戦4連覇。00年、七大タイトルの一つ碁聖を奪取する。03年に初めて棋聖となる。さらに06年から棋聖4連覇を達成した。10、11年、本因坊を連覇し、在位中は「本因坊道吾(どうわ)」を名乗った。11年、井山裕太名人(当時)を破り、名人を初めて獲得。同時に史上7人目の「名人本因坊」となった。昨年、羽根直樹九段の挑戦を退け名人初防衛。ほかに天元、王座を各2期獲得している。日本棋院東京本院所属。

◆大三冠へ、借り返したい  ――  挑戦者 井山裕太(24)

 名人戦は思い入れの強いタイトル戦。2年ぶりの七番勝負という以上に久しぶりという感覚です。挑戦者ですから、思い切って戦いたい。

 3月の棋聖獲得で六冠になってからは守る立場の戦いが多く、タイトルが増えるたびに波に乗れた昨年までとの違いを痛感します。今年の防衛戦は勝ったシリーズ(本因坊戦、碁聖戦)も負けたシリーズ(十段戦)もすべて最終局で決着という紙一重の戦い。そういうなかで自分なりに戦えているという充実感はありますし、世界戦でも結果を残すことができました。

 山下さんは2年前に名人を奪われた相手です。持ち時間が長ければ長いほど持ち味を発揮するタイプで、攻めの形がはまると、そのまま押し切る力がすごい。簡単にはいかないだろうなという思いもあるけれど、なんとか借りを返したい。粘り強く戦います。

 名人戦は19歳で初めて挑戦したタイトルであり、20歳で最初に奪取したタイトルでもあります。前期はリーグのプレーオフで敗れ、山下さんへのリターンマッチがかなわなかった。今回は大三冠達成や六冠復帰という目標もありますが、また名人戦の舞台に立てるという喜びが大きい。

 七番勝負は心技体すべてが問われる戦いです。自分が成長できる最高の舞台。後悔のないよう、一手一手に気持ちを込めて戦いたい。

     ○ ● ○

 いやま・ゆうた 大阪府東大阪市出身。石井邦生九段門下。2002年、12歳で入段、09年九段。05年、16歳4カ月で公式戦最年少優勝。07年、新人王戦優勝。08年、19歳で名人挑戦。09年、七大タイトル戦史上最年少の20歳4カ月で名人となる。10年、名人防衛。11年、十段、天元を奪取。12年、山下敬吾本因坊(当時)を破るなどして五冠(本因坊、天元、王座、碁聖、十段)となる。今年3月、棋聖奪取で史上初の六冠と、通算七冠制覇(グランドスラム)を達成。4月に十段失冠。6月、テレビアジア選手権で世界戦初優勝。日本棋院関西総本部所属。

第1局9月5、6日東京都文京区「ホテル椿山荘東京」
第2局9月19、20日広島県尾道市「西山別館」
第3局9月25、26日兵庫県宝塚市「宝塚ホテル」
第4局10月9、10日福岡市中央区「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」
第5局10月16、17日甲府市「常磐ホテル」
第6局10月31日、11月1日静岡県伊豆市「鬼の栖」
第7局11月6、7日東京都文京区「ホテル椿山荘東京」

◇対局は持ち時間各8時間の2日制。どちらかのシリーズ勝ち越しが決まれば終了

     ◆

 熱戦の模様は、紙上のほか朝日新聞デジタルでもお伝えします。囲碁のページ(http://www.asahi.com/igo/)では、対局手順や戦況に加えて、現地のイベントや検討陣の様子などが楽しめます。

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