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 囲碁界の主役として互いにタイトル争奪を繰り返してきた山下敬吾(35)、張栩(34)、羽根直樹(37)、高尾紳路(37)の「四天王」が、六冠王・井山裕太(24)の活躍で脇役に追いやられようとしている。

 井山名人への挑戦権を争う今期リーグにその四天王がそろった。彼らは世代交代の波に押し流されてしまうのか、タイトル戦線に生き残るとすれば誰なのか。そんな視点でリーグのゆくえを追うのもおもしろい。

 1月18日、日本棋院東京本院。きょうは山下―高尾による四天王対決だ。ともに昨年12月のリーグ初戦に勝利しての2戦目。棋聖戦七番勝負第1局を時差8時間のスペインで戦い、14日に帰国したばかりの山下に配慮した土曜対局だった。

 黒7は山下得意の高いシマリ。初めて名人を獲得した第36期七番勝負の開幕戦でも用いていた。黒Aと比べ、勢力や戦いに意識が向いているのは明らか。右辺黒9から上辺15まで、右上一帯を大きく構え、本局の骨格ができあがった。

 高尾が白16から18とノビ込み、実戦例の少ない形へと進む。解説の溝上知親八段は「黒23のツギは、黒B、白23、黒Cが普通です。これは山下さんが7と15に黒石があるから選んだ一手。有力だったと思います」という。白は24と右辺に進出するしかないが、黒の勢力圏の中で不自由を強いられる。

(伊藤衆生)

 消費 黒:33分 白:30分 (持時間各5時間)

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