[PR]

 謹賀新年。今年も本欄で熱戦をお楽しみいただきながら、棋力向上にも役立てていただければ幸いです。

 元日付から新リーグの模様をお伝えする。リーグ序列5位の羽根と、前期の陥落から即復帰を果たした黄が開幕カード。昨年12月4日、羽根の地元、名古屋の日本棋院中部総本部で打たれた。

 開幕直前の特集記事をご覧になっただろうか。羽根の抱負に付けられた「若い人には負けぬ」の見出しには驚いた。9人のリーグ出場者の中で38歳の羽根が最年長とは。リーグ平均年齢は開幕時で31・8歳。前期より2歳ほど若返った。

 黄は特集記事で「最近、碁の調子が少しはましになってきた」と語っている。控えめな彼にしては珍しく強気だ。しかし本局を見るとこのコメントでさえも遠慮のしすぎに思えてくる。解説の小松英樹九段の言葉を借りれば、「自然の流れに身を任せた黄の好局」。さっそく見ていこう。

 右下の定石は、碁歴が20年を超す読者の方なら、黒の厚みが立派で白不利と教わってきたはず。近年は評価が一変。この碁のように白24から30と黒の厚みの働きを制限すれば白も打てる、となり、コミ6目半が負担で黒を持ちたくないとの声まで出るようになった。

 左下では斬新な考え方が現れる。黒33の三々入りに白はA、Bのどちらからオサえる?

(松浦孝仁)

 消費 黒:23分 白:50分 (持時間各5時間)

[ 次の譜へ ]