[PR]

 昨年12月11日、関西棋院での対局。3日後に村川大介は24歳の誕生日を迎え、さらに2日後には王座戦五番勝負第5局で井山裕太王座を破り、初のビッグタイトルを奪取した。

 少年時代から井山とともに研究を重ねながら、実績でははるか先を行く井山の背中を追いかけてきた。その村川が差を詰め、トップを視界にとらえたというところか。村川はタイトル獲得の規定により、七段から八段へ昇段した。

 村川と同じように昨年の後半に大躍進したのが22歳の金沢真だ。名人戦最終予選で破った相手が趙治勲、結城聡、王銘エンとすごい。リーグ入りで四段から七段への三段跳びもやってのけた。

 好調同士、そして最も若い組み合わせ。さてどんな碁になるのだろう。金沢の棋風について、関西棋院の何人かに質問されたが、記者もよく分からない。ただ、ひとまねではない何かをもっているのは確かだと思う。

 先番の村川は、黒5のカカリ一本を利かしと見て、7と大ゲイマにシマる布陣。金沢は特別なことはやらず、右上、左上、左下と腰を落とす。黒23で、この碁の骨格ができあがる。早碁と錯覚しそうな速い進行だった。

 金沢の対局スタイルが面白い。座椅子を碁盤から離し、奥の方にどっかとすわって手を伸ばす。しかしこれも長くは続かなかった。

(春秋子)

 消費 黒:12分 白:5分 (持時間各5時間)

[ 次の譜へ ]