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 4月6日、大阪は冷たい花散らしの雨が降ったりやんだり。しかし関西棋院では熱い戦いがくり広げられた。

 リーグトップを並走する村川大介と黄翊祖の大一番。トップといっても1敗組には同じ3勝の河野臨、2勝の山下敬吾、高尾紳路と有力候補がそろっているので、要するにダンゴ状態だ。この中から半歩でも抜け出して単独トップに立ちたいのが村川と黄である。

 「観戦記ですか。ご苦労さま。大きな一番ですね」と声をかけてくれたのは、関西棋院検討室の主のごとき石井新蔵九段。そう、対局室は息をするのもはばかられる空気で、両者の表情もいつも以上に硬い。挑戦レースに生き残るためには絶対負けられないと意識しているからだろう。

 さっそく盤上に。右下黒13の二間高バサミに白14と二間にトブのが最近の傾向。黒15に白16のノゾキから18とコスむのもしばしば見かける。ここで黒19とツケコしたのが黄の新機軸である。黒Aに受け、白Bとハネた瞬間の黒19は、井山名人の発案であり、村川も前期リーグの山下戦で経験済み。それをやや違った形で黄が逆用したのである。

 本局は各譜の最後に次の一手問題を用意した。必ずしも最善とは限らないが、実際に打たれた手を予想していただきたい。黒23とアテられた場面。ツグか抜くかの2択である。

(春秋子)

 消費 黒:18分 白:24分 (持時間各5時間)

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