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 張栩の不振が気がかりだ。かつてはタイトルをほしいままにしたものの、ここ1、2年はタイトルからごぶさた。今年は6勝9敗と負け越し、名人戦リーグは下から数えたほうが早いくらいである。どうしたのだろうか。林海峰名誉天元の内弟子として、張と一緒に修業時代を送った林子淵八段は「不調は一時的なものでしょう。碁への情熱は誰にも負けないと思う。すぐにまた勝ち出しますよ」と早期復調を主張する。

 35歳は中国や韓国ではベテランだが、わが国では打ち盛りの年齢だ。何かのきっかけがあれば再び番碁に登場してもなんら不思議はあるまい。

 大型連休が後半に入った今月4日、リーグ後半の5月ラウンド第1戦が行われた。東上の村川大介は、名人初挑戦へのかすかな望みをつなぐためにも絶対落とせない。負ければ前期と同じように、リーグ落ちを心配しなければならない状況だ。

 張は黒番なら星と大ゲイマジマリの組み合わせが最近の好みらしい。白6の割り打ちには黒7からツメ、ノータイムで9以下の高圧作戦に出る。17までは定型化された運びだ。

 注目したいのは村川の打ちっぷりだ。解説は宮沢吾朗九段。

 「カンロクですね。とくに白22。20を生かして白24と地にからくやりたいけれど、悠然と構えて黒の三々入りを許している」

(春秋子)

 消費 黒:12分 白:22分 (持時間各5時間)

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