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 既報のとおり、関西棋院は昨年末ぎりぎりに大阪市中央区北浜2丁目の「日本文化会館ビル」から歩いて5分ほどの「北浜一丁目平和ビル」に移転した。

 半世紀近い日本文化会館での対局を締めくくったのが、12月17日の名人戦リーグ、村川大介―内田修平戦である。ここでの最後の観戦、いろいろな思い出が胸をよぎるが、そんな感慨を無視するかのように猛スピードで序盤は進んだ。

 黒番の村川は25歳になっての初対局。3期連続で名人戦リーグの座を保ってはいるものの、挑戦者からはほど遠く、きわどくリーグ落ちをまぬがれてきた。気分も新たに、今期こそはトップ争いをしたい。26歳、4期ぶりの内田とて同じ気持ちだろう。

 右上のナダレ簡明型は現代の大流行定石。左下黒15、白16からの最新定石も読者はご存じに違いない。そして右下は星の定石。3カ所が定石で、残る隅がシマリと、近ごろ珍しく行儀のいい布石だ。

 ここまでは解説の結城聡九段も、午前中から大勢つめかけた検討陣も開店休業状態だった。しかし内田ノータイムの白42の大場に、全員が首をかしげる。右辺拡大を目指す白Aが急場ではないかという。白Bと連打されては隅がうっとうしいので、黒はCと受けるくらいのもの。続いて白Dと押すかEとケイマして、堂々たる構えだった。

(春秋子)

 消費 黒:11分 白:24分 (持時間各5時間)

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