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 初出場の平田は22歳(対局時21歳)。最近は若手が続々とリーグ入りして碁界をにぎわせている。現在、本因坊戦リーグには伊田篤史十段(21)、余正麒七段(20)、本木克弥七段(20)、一力遼七段(18)がいる。4人の中で本因坊挑戦に最も近い成績をあげている本木七段に、解説を依頼した。

 白20の押しに参考図の黒1の受けなら、白は2と三々に入っていても不満はない。△三子は捨ててもいい軽い石になっている。だから平田は黒21とノゾいて反発し、白25のツギを催促した。白を重くさせたいのだ。

 山下も白22、24と反発。勢い平田は黒25と突き抜く。右下の黒の姿がすばらしく、検討陣は黒持ちの意見が多かった。白も26から右上で得をしたので、山下は34までを「いい勝負かな」と判断した。

 「黒35は平田さんらしい独特な一手。ほとんどの棋士は黒Aとカカります」と本木解説者。黒35によって、なんだか下辺全体が黒っぽくみえる。逆にBあたりに白石を置いてみると景色は一変する。平田の感性が、盤上を独特な世界へ導いている。

(伊藤衆生)

 消費 黒:1時間6分 白:50分 (持時間各5時間)

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