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 Aの断点が気になっていた読者もいるに違いない。白Bあたりが渡りをみた利きのため黒Aは成立しなかったが、状況が変わった。譜の黒1に白は手を抜けない。参考図の黒1が好手。黒5を利かして7と切れば、以下のコウに持ち込める。

 譜の白6まで進み、今度は平田が注意を払う番。白Cの切りが先手のため、黒は下辺の一団に不安がある。しかし黒7と生きを確かめたのは正直すぎた。

 本木解説者は「単に黒11と押すべきでしょう。白12には黒Dとトブ。両側の白は完全ではない。やや白持ちですが、ほとんど形勢不明です」と指摘する。

 山下は抜け目なく白8を利かしてから白10と備える。それからの黒11では迫力不足だ。

 左上黒13から25の一団は白から強襲の余地が残る。ここで夕食休憩となったが、すでに山下は勝利への手応えを感じていた。

 「白26、28は決め手といってもいいでしょう」と本木解説者。白32の切りに黒は抵抗できず、37の生きはやむをえない。白44で、まぎれる要素はなくなった。

(伊藤衆生)

 消費 黒:4時間46分 白:2時間30分 (持時間各5時間)

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