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 3月9日から15日に韓国で打たれた人工知能「アルファ碁」と李世九段の五番勝負。4勝1敗と勝ち越した人工知能の強さは世間に衝撃を与えた。一般のニュースに大きく取り上げられ、囲碁の盤上の変化の多さなどが改めて話題になった。囲碁の奥深さのアピールにもなったと思う。

 高尾はインターネットの生放送番組で解説を担当した。アルファ碁の印象を本人に聞くと、「強い。計算がしっかりしていて間違えない。人間はどこかで間違えますからね」。

 アルファ碁の興奮がさめやらぬ同17日、日本棋院本院の「清風の間」での対局。もしかしたら、アルファ碁が高尾の打つ手に影響を与えているかもしれない。そんな興味を持ちながら観戦に臨んだ。

 世界的に流行している布石でスタートした。研究が尽くされているということもあるのだろう、黒番の高尾は、11のハサミまですべてノータイムだ。

 黒11に対し、かつては単に白16とコスむ例が多かったが、平田は12とツケた。「頭を出そうという打ち方で、よく見られるようになりました」と解説の林海峰名誉天元。黒17のヒラキまでは最近、はやっているという。

 黒19に白は20とツメ、調子で24と守る。「白26のトビは、私は打てません」と林解説者。ここを手厚くしても黒25があるので右側への発展性がないというのだ。

(内藤由起子)

 消費 黒:10分 白:33分 (持時間各5時間)

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