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 前期の名人戦リーグで、黄は最後まで挑戦者争いに絡んだ。最終戦に負けてプレーオフ進出は逃したが、黄自身も大いに手応えを感じ、次こそはと思ったことだろう。今期のリーグ戦は2連勝スタートを切ったものの、その後2連敗。挑戦権を獲得するためには、これ以上負けられない状況だ。

 日本棋院本院「清風の間」。7日は朝から大雨だった。

 黒番の内田は7のツケから11とトブ。「白がAと押し、黒はB以下符号順にFとハサむのが最近の流行です」と解説の金秀俊八段。従来よく打たれている白12は、黒14のカケから、白G、黒H、白I、黒J、白K、黒F、白L、黒Mと圧迫する定形がある。これを嫌って、白Aが増えているのだという。

 黄は白12とナラぶ。内田は攻めが強い棋風なので、記者は当然、黒14以下を選ぶと予想していた。黒13と隅の安定を重視したのを意外に感じた。

 内田は、布石から迷ってばかりだったという。局後の検討で「黒17のカカリは22とシマるほうがよかったのかな」「黒23のコスミはいま一つ。黒Nも考えたのだけど自信が持てなかった」。そして、もっと序盤にさかのぼり、「やはり黒14にカケるのだったか」と首をひねった。

 黄は33分考えて、白28とスベる。ここで昼休憩となった。

(内藤由起子)

 消費 黒:58分 白:41分 (持時間各5時間)

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