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 5月5日、4勝全勝で首位を走る高尾と、1敗で追う村川の大一番だ。高尾は今年に入って13勝1敗と勢いがある。10勝2敗の村川は第19局で羽根直樹に負けたのが国内棋戦の初黒星。好調どうしが相対した。

 大型連休中でも関係なく手合はある。通勤ラッシュに巻き込まれず、いつもより楽に日本棋院本院に到着できたのだろう。村川は「清風の間」に20分も前に、高尾も10分前と早めに着座した。

 黒7、9のツケ引きから11のあと、すぐに白12とツケていくのは「世界的に最もはやっているといっていい布石です」と解説の張豊猷八段。

 3月にあった人工知能「アルファ碁」と韓国のイ・セドル九段の第5局でも打たれている。その碁では、黒17に対して白番のアルファ碁が26とアテ、続いて、黒19、白20、黒A、白21、黒B、白C、黒Dとなって、黒が右下の白三子を取り込む分かれとなった。

 高尾は白18とワタリを止めた。「昨日、高尾さんがこの布石を研究しているところを見ていたのだけど、ここをワタらせては甘いって言っていた」と、棋士控室で検討していた潘善琪八段が教えてくれた。

 白30のカケに対し、張解説者は「僕なら黒Eとトビたい」というが、村川は黒31とカカリに向かった。右辺はどうなるだろうか。

(内藤由起子)

 消費 黒:36分 白:15分 (持時間各5時間)

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