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 リーグ初参加の平田は、いまだに勝ち星を挙げられていない。まもなくプロ入り丸7年となる22歳に初の試練が訪れているようだ。昨年までは順調に勝ちを重ねていたが、今年はここまで5勝8敗と負け越している。

 調子が芳しくないのは、内田も同じだ。リーグは未勝利。成績も7勝9敗と黒星が先行している。

 ふたりとも薄々気づいているだろうが、本局に負けたほうのリーグ落ちが確定する。5月19日、日本棋院本院「行雲の間」。先番の平田は黒3、5、7と構えた。「最近では、黒7が一路左(A)のミニ中国流より、多く打たれています」と解説の片岡聡九段。

 流行の形は左上にも現れた。白16のハサミ以下だ。平田は黒21から23と積極策を採る。しかし白26と戻られ、迷いが生じた。ハサむ位置がわからなかったという。悩んだ末、黒27と一間に高くハサんだが、すぐに白28と動かれたのが厳しかった。「27なんて高くハサんだ人はいないのだから、やっぱりよくなかったのか」と局後、首をひねった。

 片岡解説者は「ハサミよりも黒21がどうだったか」と指摘する。左下と右上に白が待っている配石。周囲の白が強いので、21は黒28とトビサガり、白B、黒C、白Dの穏やかな定石を選びたいという。続いて黒がEなどの大場に向かえば互角の進行だ。

(内藤由起子)

 消費 黒:30分 白:28分 (持時間各5時間)

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