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 昨年11月にリーグの対戦順を決める抽選をしたときから、共通点に気づいていた。張と村川の後半に当たる相手が、挑戦者の有力候補ばかりなのだ。強者たちとの連戦。きついリーグ終盤になることは容易に予測できた。

 前半を4連勝の最高のかたちで乗り切った張は、河野臨、高尾紳路に連敗。どちらも半目負けだから相当こたえたに違いない。一方の村川は3勝1敗から高尾、山下敬吾を破って勢いづく。首位に並ぶ5勝1敗の高尾よりも先に6勝目を挙げ、初の2日制七番勝負登場へ近づきたい。

 7月7日、挑戦に望みをつなぎたい張と、強者との連戦をこのまま駆け抜けたい村川。立場は違えど、負けられない一戦との思いは同じだ。

 黒3の目外しを見れば、先番が張だと分かる。白6のカカリを誘っての黒7が作戦。黒9、11と押して13にまわる。白14、16のハネノビはごく自然な対応といっていいだろう。

 白18とマゲてから右辺へ20と打ち込む。ずいぶん厳しい発想だと思った。解説の金秀俊八段は「20と入るのは時期尚早だったかもしれません。白A、黒B、白C、黒21に白Dと下辺一帯を広げながらゆっくり打っていて、いい勝負。白に不満はありません」という。

 村川が急戦を求め、張が迎え撃つ。黒は23とノゾき、白が26と割り込んで、盤上に緊張感が走る

(伊藤衆生)

 消費 黒:15分 白:37分 (持時間各5時間)

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