[PR]

 8月4日、名人戦リーグはいよいよ最終一斉対局を迎えた。全4局の組み合わせは以下の通り。高尾紳路(6勝1敗)―黄翊祖(4勝3敗)▽山下敬吾(4勝3敗)―張栩(5勝2敗)▽河野臨(4勝3敗)―村川大介(5勝2敗)▽羽根直樹(3勝4敗)―平田智也(1勝6敗)。なお、内田修平は0勝8敗で全日程を終了している。

 リーグ落ちは羽根、平田、内田に確定。4勝の山下、河野、黄に挑戦の可能性はなく、来期リーグの序列を意識した戦いとなる。

 6勝をあげている高尾が単独首位。勝てば文句なしに挑戦権獲得だ。高尾が負けると、5勝2敗の張と村川にも勝利を条件にチャンスが出てくる。この3人が6勝2敗で並んだ場合は序列下位の村川がはじかれ、高尾と張による挑戦者決定プレーオフが行われる。

 まずは元名人同士の山下―張戦から。

 今期の張は序盤の趣向が目立った。「打ちたいところへ素直に打っている印象を受けます」と解説の小松英樹九段。白4の目外しは今や張のオハコといってもいいだろう。白10のハサミもあまり見かけない形だ。もっとも黒19までは両者の棋風通りか。張は実利を占め、山下は中央を意識した石運びだ。

 焦点は黒19と打ち込まれて分断された左辺の白二子の動向と誰もが思う。しかし張には打ちたい手があった。

(松浦孝仁)

 消費 黒:14分 白:1分 (持時間各5時間)

[ 次の譜へ ]