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 大盤解説会で出題された次の一手は白20のツケだった。40人を超えるファンの中で正解者は12人。ヒントがあったとはいえ高い正答率だ。それぞれ両対局者の筆による色紙や記念扇子を贈られ大よろこびだった。しかし白20が最善かというとそうではないらしい。

 伊田解説者「白20でしのぎかと思ったのですが、じつは疑問手でした。分かりやすいしのぎは参考図の白1です。黒2のとき白3とツケるタイミング。黒4と換わって白5と出る調子がよく、以下11まで、aの切りとbの脱出が見合いになります。黒2で単に6に出れば、白aとツケ、黒9に白11とフクれて脱出する要領です」

 名人は乏しい残り時間から28分を費やして黒21を決める。さらに黒23に18分を使って秒読みに追い込まれた。

 挑戦者の白24はわずか1分の少考だった。白20に23分考えたときからの予定の行動だろう。ここで記者には分からないことがあった。白24ではなく、Aと行けば図と同じになってしのげるのではないか。

(春秋子)

 消費 黒:7時間53分 白:5時間57分 (持時間各8時間)

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