【白中押し勝ち】156手完

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 白156(9の十)に坂井は8分考え、気持ちの整理ができたのだろう、投了を告げた。白106(17の十七)以下だけをうんぬんすれば黒の完敗だが、黒87(14の十七)で88(15の十五)のツギなら黒がやれたはずとの検討陣の意見があった。完敗ではなく、坂井の惜敗と書いておこう。

 宿題を解決しよう。黒109(18の十五)で先に111(18の十八)に置けばどうなったかだ。「実戦では負けだから、時間を全部投入してでも、これを考えなくてはいけなかった」と坂井はいう。局後の感想戦で結論が出なかったが、山田規三生解説者がつくった図を決定打とさせていただく。

 参考図の黒1で全滅を狙っても、白2のツケに手を焼く。白4が利き、6がうまく、一つの変化だけを示せば白16まで。黒aは白bがあるので打てず、白は生きに等しい。黒のチャンスはなかったわけである。

 井山好発進。本局のあと天元戦に勝って防衛し、一年を締めくくった。今年の碁界も井山を中心に動くのは間違いない。

(春秋子)

 消費 黒:3時間45分 白:4時間45分 (持時間各5時間)