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 「どこかで見た碁だな」と話題になったのは、ネットで公表された囲碁AI(人工知能)の「マスター」と、かつて世界戦を制した中国の常昊(じょうこう)との一戦である。左辺がやや違うが、右下を白がカケ、22以下を決めて28から38とオサえたところまでそっくりだ。

 続いてマスターのみごとなお手並みは参考図でどうぞ。黒aではなく▲とより白に迫った状況で、常昊は黒1についだ。しかし白2から利かして8とハサんだのが好手。白16まで、マスターのあざやかな打ち回しを見るばかりだった。解説の清成哲也九段は語る。

 「マスターの打ちっぷりは衝撃でした。譜の黒39とその前の▲は余さんの研究による工夫でしょう。白40は手筋。白46までの一連の分かれは白持ち派が多そうですが、ほとんど互角と思います」

 ただし村川は「白40でAにカカるのだったか」という。そのとき黒41あるいはBとコスまれても、白Cが先手になり、眼形の心配はほとんどないからだ。

 待望の先手は黒に回って47。低いDとの違いは悩ましい。ここまでが午前の部。午後からマスターの影響を離れた本当の戦いが始まる。

(春秋子)

 消費 黒:1時間5分 白:33分 (持時間各5時間)

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