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 1月26日、井山のホームグラウンド、大阪の関西総本部に黄が出向いた。

 両者は12月のリーグ初戦を白星発進。ここで連勝となれば、特に黄は天敵ともいえる井山を下せば、初挑戦を強く意識したっていい。対戦成績は黄の1勝8敗。苦手意識があるかどうかはさておき、第一人者を下せば勢いがつくはずだ。

 井山の対局姿を目の前で見るのは前期七番勝負の最終局以来。こんなことを言っても仕方ないが、負けた後の彼は立派だった。うなだれるようなことはなく、風格を感じるほどだった。もっと強くなる。そんなふうに思えた。「来年、(名人戦の舞台に)戻ってくるという大きな目標ができました」と語っていたと聞く。リーグ序盤戦の急所の一局と言ったら大げさか。

 黒5の二間高ジマリが相変わらず人気だ。手合日に見ない日はない。井山は流行形ではなく、白6の一間を選択。右辺を割り打つ白8も、最近はAが市民権を得てきた。井山は古風な石運びで一局打つつもりのようだ。

 「黒9に白Bとヒラくのがかつての常識。今は白10と大場に先行します。黒11とツメられるのは承知の上。白8で10を急ぎ、黒Aと構えられるよりはいいとの考えです」と解説の瀬戸大樹八段。

 黄は黒13から15と中央を意識。井山は逆に白20と隅に向かった。

(松浦孝仁)

 消費 黒:43分 白:52分 (持時間各5時間)

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