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 史上、最も多く対戦しているのは、趙治勲名誉名人対小林光一名誉名人の129局だ。2位は加藤正夫名誉王座対林海峰名誉天元、3位が加藤対小林。4位以下も大竹英雄名誉碁聖、坂田栄寿二十三世本因坊、藤沢秀行名誉棋聖ら名誉称号を持つなど一時代を築いた大棋士の名が、組み合わせを変えながらずらりと並ぶ。

 張栩対山下敬吾は4月13日に打たれた本局で76戦目。林対藤沢と並ぶ17位タイとなった。50歳以下では最多の組み合わせとなる。

 お互いのことは十二分にわかっている間柄。張が研究の成果を山下にぶつけ、黒3と目外しに構えた。

 「王銘琬九段や本因坊戦の挑戦者になった本木克弥八段ら、力戦家がよく目外しを打ちます。張栩さんは白番でよく使っていましたが、最近は黒番でも試すようになりました」と解説の張豊猷八段。

 黒7のノゾキは、囲碁AI(人工知能)が打ち出す前から張が愛用してきた。本局ではとくに、黒が9と下辺に勢力を築こうとしたとき、白Aの肩つきから消されるのを防いでいる。

 白10、12の両ガカリに、黒は13から19と切った。「黒21のブツカリは難しい変化を含んでいます」と張解説者。よくあるのは黒21でB、白C、黒D、白Eの簡明な分かれだ。山下は19分考えて白22と押した。

(内藤由起子)

 消費 黒:4分 白:28分 (持時間各5時間)

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