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 全勝でリーグトップを走る井山裕太を二番手で追う山下敬吾。このまま1敗を守り、6月にある井山との直接対決に臨みたいところだろう。

 一方の羽根直樹は勝ち星なしの4連敗。今年に入ってからの成績も8勝9敗と振るわない。

 山下と羽根は7回挑戦手合を戦っている。記憶に新しいのが5年前の第37期名人戦。フルセットの末、山下が名人位を防衛したシリーズだ。

 羽根はその第7局で負けてから、山下に8連敗中。流れを変えようとしたのか。黒3に対して悪いといわれているケンカ小目、白4をあえて選んだ。

 黒7の二間バサミに白8と大ゲイマにカケる。白14とハネたのはよくある定石の一手だ。だが山下は予想外だったという。「てっきり白Aと出てくるものだと思って」。続いて黒B、白15、黒C、白D、黒E、白14、黒19、白21、黒20は、囲碁AI(人工知能)「アルファ碁」が多用したことで、最近大流行の定石だ。「黒1と5の配置がよく、この変化なら黒はよかったのですが」と解説の林漢傑七段。

 白18のサガリに黒は19と切る。白20からノータイムでばたばたと32まで進んだ。

 黒33は白10、16の二子のシチョウアタリだが、林解説者は「ツケでは効果が薄いと思います」。

(内藤由起子)

 消費 黒:40分 白:15分 (持時間各5時間)

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