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 井山のタイトル獲得数は歴代6位の43。最初のビッグタイトルが名人だ。20歳のとき張から奪取した。井山と張は挑戦手合で8回戦っており、これまでの対戦58局中、40局が番碁だ。

 多くの激戦を繰り広げてきたふたりだが、2013年12月の王座戦第4局以来、対戦がなかった。5月18日、日本棋院関西総本部「無量の間」で、3年半ぶりに両者は相まみえた。  黒番の張は黒3の小目から5と二間にシマる。「少し前までは王銘琬九段の十八番のようなシマリでした。囲碁AI(人工知能)のアルファ碁が打ち出してからは、多くの棋士が使うようになりました」と、解説の石田篤司九段。

 白18の小ゲイマに黒19と肩をつくのも、アルファ碁愛用の手だ。「週刊碁」(日本棋院発行)紙上で解説の連載を持つなど、張は囲碁AIに精通している。黒25のケイマまで、右辺から下辺にかけての黒模様が鮮明になってきた。

 井山は白26から動く。白28は3分の考慮。Aのヒラキと白6、26の二子との連絡を見合いにしているものの、「28の位置がどうでしたか」と石田解説者。井山も局後、いい感触ではなかったような口ぶりだった。

 ここまで両者ともテンポよく打ち進めて、手合開始からまだ37分しかたっていない。

(内藤由起子)

 消費 黒:13分 白:24分 (持時間各5時間)

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