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 張栩と黄翊祖。まだリーグ残留が確定していないふたりの対戦だ。大阪で井山裕太と打つ余正麒が勝って、黄が負けると、黄のリーグ落ちが決まる。張は自身が負けて、余、河野臨の両者が勝つと、リーグ陥落となる。とにかくふたりは、目の前の一局に全力を尽くすのみだ。

 黒番の張は黒1、3から5とカカる布石でスタートした。続いて白が15と受ければ、黒Aに構えるのが十八番だ。黄は白6とハサんで、張の得意形を封じた。

 白が24、26のツケ引きから28とコスむと、黒はすぐ29と差し込む工夫を見せた。「白30のカケツギと白22との間合いが凝っているでしょ、というのが黒の言い分です」と、解説の金秀俊八段。

 黒31のサガリに白は手を抜いて32と右辺に向かった。金解説者は「僕は白35のケイマが絶好と思います」。下辺の白模様と左辺の黒模様との接点だ。白32に見向きもせず、張は黒33と押し上げた。

 黒37の打ち込みに、黄は白38と切って仕掛ける。「読みが入らないととても打てません。度胸の一手です。黒も怖いが、白も怖い」と金解説者。白38はいったんBと守って力をため、黒C、白D、黒Eなどと態勢を整えてから38の切りならふつうで、金解説者は白を持ってみたい進行だという。

 ここで昼休憩となった。

(内藤由起子)

 消費 黒:37分 白:57分 (持時間各5時間)

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