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 今期も羽根直樹は名人戦リーグの舞台に戻ってきた。3年前、第40期でリーグ落ちして以来、陥落、即復帰を繰り返している。

 羽根の2017年の成績を見ると、6月末まで10勝15敗と負け越しているのに、7月に入ったとたんに連勝。本局前まで16勝4敗と勝ちまくっている。

 リーグ復帰を決めた直後、羽根は「今回はいいスタートが切れれば」と語った。前半戦が需要だ。

 大事な初戦は昨年12月7日、日本棋院本院「清風の間」で打たれた。

 白番の羽根は4と小目に構える。白Aの星だと黒B、白C、黒Dと張栩の得意布石にされる。相手の注文をはずしたのだろう。

 黒15のハサミに、羽根は37分考えて白16、18とツケ引き、足早に20とカカった。「やや薄い打ち方だったかもしれません」と解説の林漢傑七段。白16で18とコスんで、黒16、白Eとカケているほうが自然だった。

 黒21のコスミツケに白は22と立って、24とヒラく。次のたった3分で打たれた黒25が「いい様子見です。張さんの感覚が素晴らしい」と林解説者。白にFと生きるのか、出るならGかHか、きいているのだ。

 羽根は局後、「白16からおかしかった。上辺の黒を狙うようではだめ。25とボウシされては、負けパターンだな」と反省していた。

(内藤由起子)

 消費 黒:26分 白:1時間3分 (持時間各5時間)

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