【黒中押し勝ち】173手完

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 黒173(4の七)を確認して黄は投了を告げた。白は左辺と左上隅が薄く、黒を仕留められる態勢ではない。白Aと左辺の守りを優先すれば、黒Bのツケが強烈。白C、黒Dのコウは白が争えない。黒は左上の一団と下辺の白のフリカワリでも十分。つまり、黒はコウ材が無尽蔵にあるようなものだ。なお、黒Bに白Eは黒F、白G、黒Hがある。

 瀬戸「参考図の白1と隅をガードすれば黒2、4の筋です。以下は一本道で、黒14と置いて白のツブレ(白5ツグ)。高尾さん、最強に決めました」

 最強手をとことん求める姿勢は井山裕太名人と重なる。昨年まで3期連続で名人戦七番勝負を戦い、触発されたか。不惑を迎えても、まだまだ伸びしろがあるように思えてならない。

 黄は高尾と相性が悪い。名人戦リーグはこれで1勝5敗。対戦成績も3勝12敗と大きく負け越している。飛躍のためには乗り越えなければならない高い壁だ。

(松浦孝仁)

 消費 黒:4時間20分 白:4時間59分 (持時間各5時間)