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 第1ラウンドが手空きだった河野臨。1月18日、今年初手合となる本局が、今期リーグの初戦となる。

 関西棋院「吉祥の間」。盤のすぐ横、記録係の目の前に「携帯置き」と書かれたケースがあった。開始10分前、村川大介は上座に着くと、すぐに電源を落としたスマートフォンを携帯置きに立てて入れる。続いて入室した河野も同様に置く。関西棋院では昨年5月から、対局中の電子機器管理をこの方式でやっているという。

 開始のチャイムが鳴り終わらないうちに、河野は黒1を小目にそっと置いた。左下黒5のカカリに村川は左上白6とカカリ返す。黒9に白は10とハサんだ。「積極的にいこうというのですね。でも私なら、左辺は黒のほうが石数が多いので、白Aとブツカって、黒B、白C、黒D、白11と早治まりを目指します」と、解説の今村俊也九段。

 黒は15、17と堂々とトンで、左上を攻めながら21とかぶせた。

 白22とオサえられたとき、黒の対応は棋風で分かれるという。黒Eとじっとサガれば、黒15方面のノゾキなど外側からの利きがあるので左辺が強い。河野は1分の考慮で黒23と出て25と内ノゾキを決断。黒27とノゾこうというのだが、黒の一間トビが薄くなった。「河野さんは23でEのタイプかと思っていましたが」。今村解説者は首をかしげた。

(内藤由起子)

 消費 黒:55分 白:30分 (持時間各5時間)

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