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 前名人の高尾紳路と話題の大型新人・芝野虎丸。今期リーグの読者が見たい顔合わせランキングがあれば上位まちがいないだろう。

 しかし両者の状況は天と地の差がある。芝野は史上最年少で名を連ねた本因坊戦リーグでプレーオフの末、残留を決めたばかり。同じく最年少の名人戦リーグでは3連勝と挑戦を狙う位置にいる。反対に高尾は1勝3敗とリーグ落ちを心配しなければならない身だ。初対戦でベテランの貫禄を示せるかどうか。

 さっそく盤上にご注目。芝野の黒番。黒5の二間ジマリ、7の肩つきはAI風である。ただし黒5自体は江戸時代にも打たれ、藤沢秀行が一時期愛用した。現代ではAI出現前から王銘琬が試みている。黒7もかつて羽根泰正が好んだ手法。AI流といっても、前段階があることを忘れてはいけない。解説は小林覚九段。

 「黒7にあいさつさせず、白16に向かうのが最新のAI流。高尾さんはAIを熱心に研究しながら、盤上にはほとんど反映させない。これはこれで立派な行き方です」

 従来どおりの白8に黒Aとトベば普通なのに、芝野は即座に黒9。これも最新の傾向らしい。そして最新流といえば右上黒21。

 「個人的には好きな手ではない。私なら黒B、白Cに続いて黒DのトビかEからのハネツギを選びます」と解説者。

(春秋子)

 消費 黒:8分 白:18分 (持時間各5時間)

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