[PR]

 黒21とはひねったものだ。なぜ26とハワないのだろう。黒26、白A、黒B、白C、黒24、白D、黒27は白が甘く「置碁定石」といわれているのに。

 「参考図1の白2と切られ、黒一子をシチョウに取られるのが嫌なのです」と内田解説者。黒7の実利は小さくないが、白10とポン抜かれると下辺の黒に備えが必要。白aから締めつけて白好調だ。

 黒21に対して白E、黒28、白F、黒Bなら黒の理想形。対抗手段はやはり白22である。

 「黒25とオサえず参考図2の1とツグ。私なら図を選びたい。黒は3と生きて下辺と隅の両方を打ったことになります」と内田解説者。白a、黒b、白cといやみをつかれたら黒dの犠打がしゃれている。白e、黒f、白g、黒hで大丈夫だ。

 白28で一段落。隅に味が残っているものの、河野は「右下は甘かった」と序盤の立ち遅れを自覚した。

 白は左下隅を引き締め、黒は右辺に壁をつくる。互いの勢力の境界付近で難解な攻防が始まる。

(琴棋庵)

 消費 黒:1時間7分 白:1時間3分 (持時間各5時間)

[ 次の譜へ ]