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 河野に残されたのは中央経営のみ。黒75、77と模様のラインを目いっぱいに設定した。

 白78の切りが強烈。右辺の黒が心配でも黒83と頑張らねば話にならない。これを84と助けるのは白A、黒83、白B、黒C、白Dとあぐらをかかれ、あっという間に敗勢となる。

 余は分岐点に立つ。白84のマゲか、白86のツケか。「白84が失敗」と内田解説者。選択すべきだった白86について検証しよう。

 参考図の白1に黒aとあいさつするのは白b。また黒3、白c、黒bの強攻も白aとノビられ収拾不能になる。河野は黒2と切る返し技を用意していたが、相手をせずに白3と戻るのが好手。黒4を許しても、白は右上を突き破り、模様も削減できた。譜の白Eとノビて白よしだ。

 なお黒2に対し白4と受けるのは黒c、白3、黒dの出切りが次に黒eをみて先手になる。かといって黒2に白eは黒4が利きになるのがつらい。

 黒85は24分の長考。白86に黒87とアテた。余は大長考へ。白F、黒G、白Hという軟弱な考えは持ち合わせていない。

(琴棋庵)

 消費 黒:3時間15分 白:2時間45分 (持時間各5時間)

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