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 「前半戦を大事に」と誓った羽根が5月24日、気分よくリーグ後半戦を迎えた。3勝1敗。目下、挑戦権争いの二番手だ。

 羽根は前期まで3年連続のリーグ落ち。原因は前半戦の不振(42期0勝4敗、41期1勝3敗、40期0勝4敗)にあった。その度に最終予選を駆け上がって即復帰を重ね、リーグ在籍は8期連続となる。倒されても倒されても立ち上がる驚異の回復力。その底力を大舞台で見たいものだ。

 黄は1勝3敗。本因坊戦リーグでは4月の最終戦まで主役の一人だったから、調子が悪いわけはない。本因坊挑戦を惜しくも逃し、名人戦リーグに集中することになった。

 黄は黒3のケンカ小目から5とカカる。ケンカ小目は先にカカれば有利。そういわれたのは昔のことである。今や様々な対処法が生まれた。この日の立会人・橋本雄二郎九段によると、白6と普通にカカるのは黒7とハサまれて悪いとされてきたという。局後、羽根に白6の真意を問うと「知識がないだけです」とかわされた。

 黒15以下はほぼ基本定石。黒7があるため白22に続いて黒25とはならない。黒は23とトンだ。「本手は黒Aでしょう。実戦は黒Bと迫る手を見て頑張りました」と解説の伊田篤史八段。白24、黒25のあとAあたりが薄い。

 白26は大ブームのAI流。羽根が打ったのが驚きだ。

(琴棋庵)

 消費 黒:42分 白:50分 (持時間各5時間)

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