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 ここまではまずまずのペースで進行していた。それが河野の黒1からガラッと変わる。初めての長考と言っていい30分を記録。黄も対抗するように、白2に31分考え込んだ。

 黒1のツケは検討室の誰も予想していなかった。黄は「いい手でした」と振り返った。

 大矢「白Aは愚直に黒Bとコスまれてしびれます。白Cに黒Dですんなり囲えません。白2には困って仕方なくといった雰囲気が感じられます」

 黒5もうまく、黒は捕まらない。続いて白Eから符号順に白Kと切断しても黒DでCの切りとLが見合いだ。

 黒7で一段落。白陣はかなり目減りした。なんと形勢逆転だ。さらに中央の白が薄く、白8の補強が欠かせない。ところが、河野の黒13が水を差す。白14から18と囲われては形勢不明だ。なお、白8で14以下を急ぐのは返し技が用意されている。詳しくは最終譜で。

 黒13では参考図の1、3を決めて5が最善だった。河野は白6から8のヨセが悔しかったようだが、結果として小事にこだわった。

(松浦孝仁)

 消費 黒:4時間28分 白:4時間55分 (持時間各5時間)

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