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 白が動かなければならない場面。夕刻になって検討に加わった井山裕太名人は、序盤の黒55までの局面で手を止め「どうしたらいいか難しい」と語った。

 張はぼやきながら白56とコスむ。黒57から白68は一本道といっていい。締めつけが利いて黒の一団が強化されている。黒69にまわられ、白はさらに打つ手に困った。

 白70のツケコシに対して余は確実な道を選ぶ。「黒72、白71、黒Aの真っ向勝負も有力でしたが、黒71のブツカリ以下はわかりやすい。これでも黒優勢なので、余さんの判断は間違っていません」と林解説者。

 黒77と出て全体がつながり、余は「悪くない」と手ごたえを感じた。黒Bがあるため、白78と手をかけさせることもできた。

 ここで余が追及の手を緩めてしまう。黒79は参考図の1とハネ出すべきだった。中央の白が薄く、黒は上辺を模様にできそうだ。

 白が一気に持ちなおした。「やや黒持ちながら、いい勝負です」と林解説者。

(琴棋庵)

 消費 黒:1時間43分 白:1時間31分 (持時間各5時間)

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