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 前譜で余が追及の手を緩めたように、形勢を持ちなおした張も波に乗りきれない。白88以下のさばきの構想が悪かった。

 張がまず反省したのが白88のツケ。単に白90だったかと首をかしげた。それでも黒は89とコスミツけるので、軽快な白91を選べた。実戦は黒91とタタかれ重くなった。

 次の反省は白94の狭いヒラキ。これには林解説者の提案がある。

 「AIの碁で見たことのある筋なのですが、参考図の白1、3が有力でした」

 白7までの形は実戦よりはるかにいい。黒2でaなら白b、黒c白d、黒e、白7、黒f、白g、黒3、白hでさばき形。黒2で3の抵抗には△三子を捨て気味に白2、黒a、白iで戦えるという。

 黒95、97と圧迫されると、重いを通り越して重苦しい。白は再び苦境に立った。白98のマゲは要所だが、黒99とトバれて上辺はかなり窮屈だ。

 白108、黒109を交換して白Aの切りを強調しても、いまはとても狙えない。

 黒111が好手だった。

(琴棋庵)

 消費 黒:2時間20分 白:1時間57分 (持時間各5時間)

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