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 黒95から99に張は白100とコスむ。一瞬考えても、すぐに廃案にしそうなコウ争いに勝負をかけた。意外にしぶとく、黒勝ちの結論を出しかけていた控室の検討に再び熱が入る。

 黒は手順の正確さを欠いたかもしれない。黒95で参考図の1からいけば5がコウダテになる(7コウ取る)。白8で9とツグのは黒aとノビてコウにされ、黒bなどのコウ材ができる。白8、10の譲歩なら黒の勝ちだ。

 両者はコウの名手だが、形勢は何度も揺れた。白108はAがよかったらしく、逆に黒109でAとヘコめば、黒の大石に対するコウ材がなくなっていた。

 検討を続ける林解説者、井山名人、大矢浩一九段の輪に小林光一名誉名人が加わった。

 張の岳父である小林は、白118で103とコウを解消することを強く主張。後日、解説者が詳しく調べた結果、白103、黒118、白B、黒C、白D、黒ツギ(Cの下)、白Eなら白が1目半ほど勝っていた。

 張は右辺の八子を捨て、白120、122で勝ちと踏んだのだが……。

(琴棋庵)

 消費 黒:3時間50分 白:4時間27分 (持時間各5時間)

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