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 両者は崖っぷちに立たされている。羽根は名人挑戦への崖っぷちである。本局を含め残り2局を連勝し、6戦無敗の張栩が連敗して、ようやく挑戦者決定プレーオフ。確率はわずかといえども、かすかな望みを託すしかあるまい。

 余はリーグ残留への崖っぷちである。この最終戦に勝ったうえで当落を争うライバルに負けてもらわなければならない。やはり確率は低いけれど、確率うんぬんが当てにならないのは、しばしば見てきたとおりだ。

 黒15が大きな岐路だった。しかし羽根は5分と決断が速い。山城解説者はいう。

 「私なら参考図の黒1とカケます。白2なら、黒3から7まで封鎖する。黒aのツケを楽しみにして、まあまあでしょう。白2で3のトビなら、黒bとコスミツけ白c、黒dの要領です」

 黒17も5分の考慮。「白18、20の形がよすぎるので、黒17は疑問かもしれない。黒Aと取るものを取るべきだったか」と羽根。

 白22に黒23。どちらが攻めているのか。

(春秋子)

 消費 黒:30分 白:5分 (持時間各5時間)

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