【白中押し勝ち】170手完

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 午後4時17分、羽根は静かに頭を下げた。今期で最も早い終局。盤面でも大差がついたので投了も仕方あるまい。前期の両者の戦いも、100手未満の早い終局だった。これで対戦成績は余の5勝無敗。羽根に苦手意識があるのかも知れない。

 「白18(15の六)、20(16の七)の好形を許し、スタートで苦しくした」と羽根。この気持ちが尾を引いたのだろう。山城宏解説者が不可解と首をかしげる疑問手が次々に飛び出した。最初の不可解は黒41(8の十)。続いて黒45(10の四)。41と45は二手一組の疑問手といっていい。勝負にタラとかレバは禁物だが、黒45でA(9の二)に守っていたら、のちの白120(7の四)もなかったわけで、ここだけで10目以上の差があった。

 最大の不可解は黒89(2の十四)だ。129(11の八)でも生きなので、ほとんど一手の違いが生じたのである。10目損や一手の違いがあれば、苦しくなるのは当然だ。

 簡単な感想戦のあと、3勝5敗で全局を打ち終えた余に今期を振り返ってもらった。

 「勝つチャンスが多かった張栩先生との一戦(第28局)の負け方がひどい。しかし全体的には自分なりに頑張ったかなと思います」

 リーグ残留にかすかな望みが。気がかりな暑い夏になりそうだ。

(春秋子)

 消費 黒:3時間56分 白:1時間36分 (持時間各5時間)