【白中押し勝ち】168手完

棋譜棋譜画像(クリックすると拡大します)

[PR]

 黒151(3の四)のツケに、白152(4の六)と出て154(5の五)と切った。地は損だが形が決まる。中央も黒163(6の十二)まで、あっさり生かした。

 白168(4の二)のツギを見て、高尾はアゲハマを盤上に置いて一礼した。午後6時38分。早い終局だった。黒Aと打てば生きるが、白Bとヒラかれ地合いは盤面でも白よしの大差だ。

 黒27(9の十二)や43(13の十四)で下辺をワタらなかったため、黒が打ちにくくなり、その遅れを最後まで取り返せなかった。

 決定的だったのは右下、白70(16の十七)からの出があるのをうっかりした見損じだ。「せめて黒63(16の十五)で参考図黒1とぼちぼちやるしかなかったか」と高尾。右辺を地化し、黒7と相手の眼を奪いながら不安定な下辺もくつろがせれば、息が長かった。これを逃してはノーチャンスという。「高尾さんがこんな簡単なミスをするとは珍しい。不調です」と蘇解説者。

 最終ラウンド、高尾は勝つしかない。前期名人の即リーグ陥落は例がない。不名誉な記録は作りたくないだろう。相手は、すでに名人挑戦を決めた張栩だ。

(内藤由起子)

 消費 黒:3時間21分 白:3時間47分 (持時間各5時間)