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 張はマジック1の状態で本局を迎えた。6月の日程が終了した段階で全8局のリーグ戦を6戦負けなし。挑戦者は張と2敗の羽根直樹、芝野虎丸の3人に絞られていた。

 7月に入り、羽根が3敗目を喫して脱落。張は残り2戦で1勝をあげるか、同じく残り2戦の芝野が一つでも落とせば挑戦が決まる。芝野は同日、河野臨と対戦。検討室では二つの対局が並べられ、猛暑日に輪をかけた熱さに包まれた。

 白22は踏み込むならこのポジションが最適だ。黒Aなら白Bにツケてさばきに苦労しない。一例をあげれば黒Cに白Dだ。黒Eには白25の切りがある。

 黄の黒23、25は白を重くして攻め立てる狙い。ただ黒25はどうだったか、と平田解説者は指摘する。

 「参考図の黒1と備えたい。実戦と同じく白2、4なら黒5の包み込むような攻めが可能。下辺もふっくらと盛り上がります」

 黄が黒25と構えたのは、のちの黒39が決まれば地の得と考えたからか。しかし張らしい鋭い反発があった。白40のノゾキ返しだ。単に白42では黒40で右辺の眼形が乏しい。

 さらに白46が黄を苦しめる。

(松浦孝仁)

 消費 黒:1時間8分 白:48分 (持時間各5時間)

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