[PR]

 「食らったら痛いよね」。検討の際、張から黄に向けられた言葉だ。白46を指している。危なっかしいようで、実は黒が困っている。

 黒Aとアテて抵抗するのはどうか。白はBとはじいてコウに突入する。問題はコウ材だ。白はCにあるが黒には見当たらない。黒D、Eの連打ではソロバンが合わない。

 黒は47と泣く泣くツイだ。白48が価値ある渡り。黒地を削りながら右辺だけで一眼を確保した。黒49と攻めを継続したものの、白52に再びしびれた。

 ここは立ち上がりから両者が意識していた大どころ。現時点では右辺白のしのぎにも役立っている。

 平田「黒Fと眼形を奪っても白53のブツカリが用意されています。黒Gなら白Hで二眼確保。かといって黒Hは白52に控えているため、白Gでいけません。白優勢です」

 形勢不利なら地で頑張るのがセオリーの一つ。黄は黒55以下、左下で稼ぎ、白62に黒63と踏み込む。白は64と隅を重視。よく見る形の参考図の白1は黒2から8で甘いと判断した。黒65を68、白I、黒Jは白66で張の注文通り。図とは隅の実利が大差だ。

 黄、白陣をどう荒らすか。

(松浦孝仁)

 消費 黒:2時間54分 白:1時間9分 (持時間各5時間)

[ 次の譜へ ]