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 芝野が攻めあぐむ。優勢とはいっても大差ではない。白の大石を包囲するため黒9、11と地の損を重ねれば、当然それなりの戦果が求められるが……。

 黒9は参考図の1、3と補強してから5とツグのが急所だった。「白12、14の連絡を強要し、黒19と二子を取ればはっきり優勢でした」と金解説者。実戦の攻めは問題で、形勢は白優勢に転じた。

 ところが河野の勝負師としてのしたたかさが災いを招く。白16とマゲ、形の悪い黒Aのブツカリを打たせようとしたのがまずかった。強攻一本だった芝野が黒17と柔軟に受ける。黒Bとハネる大きな手段が生じ、形勢は再び黒に傾いた。

 白16でCならしのぎは容易。黒は攻めの効果を見いだせず、白が勝利をつかんでいた。

 白24、26の出切りに活路を求めれば、こんどは下辺に影響する。芝野が決めどころを迎えた。

(琴棋庵)

 消費 黒:2時間43分 白:3時間55分 (持時間各5時間)

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