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 本日から8月2日に行われたリーグ戦最終一斉対局の模様をお届けする。本局以外の組み合わせは以下の通りだ。芝野虎丸―黄翊祖、張栩―高尾紳路、河野臨―山下敬吾。

 挑戦者は既報の通り張に決定。注目は残留争いだ。張のほか芝野、山下、羽根の4人が4勝以上をあげ来季のシード権を確保。残るいすは二つ。それをリーグ内序列1位の高尾(2勝5敗)、3位村川(2勝5敗)、5位河野(3勝4敗)、6位黄(2勝5敗)と、すでに全日程を3勝5敗で終えた7位余正麒の5人で奪い合う。村川の残留には本局の勝利が絶対条件。その上で高尾か河野の黒星が必要だ。

 大阪の関西棋院での対局。両者小刻みに時間を使い、骨格を形成していく。面白いのは羽根に流行のAI戦術が見られないことだ。黒1、5の小ゲイマジマリはAIの碁に出てこず、星に構えた白の三々に入らないのもAIを無視するようだ。

 「逆に昭和を思い出させます。黒7は木谷(実九段)先生が用いた、ゆったりした流れを目指す趣向。白Aの余地があるのでハサミではありません」と解説の小松英樹九段。

 村川は右下の白をとことん軽く見た。手抜きを繰り返し、左辺に白18まで立派な勢力圏を築く。黒19には白20、黒21の交換で間に合わせ、AIの十八番、白22のカタツキを放つ。

(松浦孝仁)

 消費 黒:31分 白:18分 (持時間各5時間)

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