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 昨年8月、第41期名人戦リーグ最終戦。すでにリーグ落ちが決まっていた羽根直樹と平田智也のふたりが初めて対戦した。その碁は平田が勝ったが、最終予選を勝ち抜きリーグ即復帰を果たしたのは羽根だった。

 ところは同じ日本棋院中部総本部「祥雲の間」。平田はゆっくり1分、気息を整え、初手を星に打った。

 羽根は白4の小目に15分かける。リーグ入りをかけた大一番らしい、じっくりとした立ち上がりだ。

 黒7のハサミに白は8、10と下辺を占め、黒は9、11と右下を制した。

 白12のコスミツケに黒13とカケ、白14のグズミに黒15とツケる調子は、17世紀、本因坊道策の時代から打たれていたが、21世紀の現代、囲碁AIアルファ碁が多用して再び注目されている。「変化が多く、難しい展開になります」と解説の彦坂直人九段。

 じっとノビた白16に、平田は黒17と押した。「ぱっと見、無理そうな手」と彦坂解説者。

(内藤由起子)

 消費 黒:44分 白:41分 (持時間各5時間)

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