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 見どころ満載の最終一斉対局(第33~36局)だった。挑戦権争いはもちろん、4人が絡む残留争い(3人が陥落)にも高い関心が集まった。朝日新聞デジタルの4局同時動画中継も初めて実施されたので、臨場感ある戦いを楽しんだ読者もおられるだろう。

 関西棋院で打たれた本局は残留争いの急所の一番である。村川(リーグ序列6位)は勝てば残留、負ければ陥落。一方の孫(7位)は、勝てば戦いが続き、先に全日程を終えている3勝5敗の六浦雄太(同)とのプレーオフに進む。加えて第34局の鈴木伸二(同)も勝てば三者プレーオフとなる状況にあった。

 残留をめぐる三者プレーオフは、実現すれば43年ぶり。なんと第1期名人戦以来である。いずれにしても、4人のなかで残留できるのは1人だけだ。

 同じ2勝5敗だが、臨むにあたっての心持ちは少し違った。「すでに陥落が決まっていてもおかしくない成績なのに勝てば残れる」と前向きだった村川に対し、孫は「勝っても決定ではない」。序列による残留条件の差が影響を与えていた。

 孫の先番。黒9までは、リーグ3月ラウンドの芝野虎丸―孫(黒)戦と同じ。白22は、黒Aなら白Bとブツカる狙い。続いて黒C、白Dとなるか、黒がEと反発して17、19の二子を捨てる展開になるか。どちらも考えられるという。

(琴棋庵)

 消費 黒:13分 白:15分 (持時間各5時間)

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