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 新年おめでとうございます。今年もよい碁縁がありますように。

 芝野虎丸名人への挑戦者を決めるリーグ開幕戦は、前名人の張栩と初参加の一力遼の好カードだ。

 一力は今年を正念場と思っているに違いない。2016年から毎年続いた七大タイトル挑戦が昨年途切れた。11月に棋聖戦挑戦者決定戦で河野臨に敗れたときは、特に精神的につらかったという。その間、同じ道場の後輩、芝野が初挑戦で名人と王座の二冠を獲得。すっかり追い越されてしまった。本人も「もうひと皮むけないと厳しいかな、と思ってます」。今春に早稲田大学を卒業する予定で、より碁に集中できる環境になる。

 張は昨年12月3日に阿含・桐山杯日中決戦で范廷鈺九段を破り、日本勢に4年ぶりの勝利をもたらした。余韻冷めやらぬ12日に迎えた本局。気分良く臨めたことだろう。

 白の二連星に、一力は黒5のダイレクト三々で張の応手をうかがう。「白10のカカリがいい方向なので、白は6と上辺からオサえました」と解説の金秀俊九段。

 白10のカカリに、黒11とケイマで受けた。現代では地に辛くAとコスミツけるのも流行形だが、一力は好まないようで、あまり見かけない。白12にも黒13とケイマで受けた。

 黒15のハサミに、張は直ちに白16とツケて動いた。

(内藤由起子)

 消費 黒:4分 白:13分 (持時間各5時間)

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