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 両者の対戦成績は一力の8勝2敗と大きく偏っている。しかし、昨年10月に打たれた直近の阿含・桐山杯決勝は張が勝った。開幕戦で一力と当たるのは望むところだろう。

 黒のハサミに白は直ちに動いたが、金解説者は参考図の白1と先に右辺を荒らしたいという。「黒に8、10と右下に手数をかけさせてから白11と動くのはどうでしょう。しゃれた感じがします」

 実戦は白16から黒27までの定石形に、張は8分考え、白28ともう一つ押した。右辺の黒を強くするので、金解説者は違和感をもったが、代案が浮かばない。AIに聞くと白Aのコスミを示したという。黒35の挟撃には、右辺黒模様の制限も兼ねる白29のツケが好ましい。

 黒31は絶好点。右辺の幅がよく、これを起点にした黒33から35の動きだしが鋭い。右側の壁が攻撃対象になり、白はうっとうしい。「白34ではBと打って、黒34を許すくらいだったかな」と張。これなら黒31がだぶり気味で、先手も白のもの。相場の進行だった。

(内藤由起子)

 消費 黒:31分 白:27分 (持時間各5時間)

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